セルフライナーノーツ「Beautiful/yachiko」
2011.09.13 Tuesday | category:やちソロ
CM 1min by yachiko
〜"MI CHI KA the earth"
〜"THE BIRTHDAY"
〜"人魚のうた"
〜ボーナストラック
〜Art Work
〜about "Beautiful"
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"MI CHI KA the earth"
(2008年ごろ)
タイトルは、今回収録するにあたって、やっとつけました。
ずっと弾き語り状態だったのですが、ぼやんと持っていたオケのイメージはあって、今回それをうまく具現化することができてよかったです。
ごちゃごちゃ入れてくわけでもなく、それでいていわゆるバンドサウンドにするわけでもなく、、、こうゆうのができたのは、自分をちょっと褒めたくなるかんじです笑。
曲名しかり、曲の質感やオケ、アレンジ、いろんな面で、感覚的なものを「楽曲」という形におこせた実感が強い曲です。
たぶん聞いた人とわたしにそんなに誤差がうまれないんじゃないかな?とか勝手に思っています。
最後のエレキのひずみは入っていない状態だったのですが、発売日の前日におさえきれなくなって、録りました。とても気に入っています。
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"THE BIRTHDAY"
(2010年8月)
去年のバースデーディナーショウのときに、書き下ろしたもの。
歌詞がすごく気に入っているのですが、こうゆうのを日本語で言えない質なので(笑)、全英詩です。
お喋りトラックは、録ってて泣きそうになりました。
この英詩を日本語に訳すと、要はああゆうことが言いたいわけですが、、 泣いちゃいます笑。
オケとしては、ハンズクラップをもっと大々的にいれようとしていたのですが、手がひりひりしてかゆくなって、これしか録れませんでした。
ちなみに、足踏み音も入れようと何度も録ったのですが、所持マイクではいい音がとれず、断念。。
PVつくるならこの曲にして足踏みダンスをメインにしようー。とか思ってました。足踏みトラックがないからやれませんが。笑。
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"人魚のうた"
(2006年ごろ)
sjueのミニアルバム「リトル・ライト」のツアー中、長野県の宿泊施設の駐車場で、真夜中、星を見ながら、ギタレレでつくりました。
次の日の高崎が秀吉と対バンで、楽屋で聞かせて、ボーカルの秀ちゃんにタイトル決めて!(わたしはタイトル決めるのが苦手なので)って言ったら、「"ギタレレ"ってどう?」って言われ、とりあえず却下。笑。後日メールでのやりとりで、「"人魚"って感じしない?」と言ってくれ、やちこが「うた」をつけて、晴れて「人魚のうた」に。
"ギタレレ"になる予定だったこともあり(?)、ウクレレを入れました。初めて弾いたけど、なかなかいい味出てるでしょ。
この曲はとくに長い間一人で愛でていたので、録って、発表して、完成して、「楽曲」になること…自分のものでなくなること…入れるか入れないかを最後まで迷いながら、作りました。
夜とか海とかも似合う曲ですが、今回は「深さ」より「広さ」をつくっていきました。この曲を深くするのはわたしじゃない誰かだ、と思っていました。
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ボーナストラック
"ごほんゆびのうた"
(2010年3月)
去年、同じく8月生まれのスズキエリちゃんと、千葉・船橋にあるhyggeというビアキッチンでお誕生日ディナーショウをやりました。その、ライブ音源です。
この日は居た人も、親とか、友達とか、ほんと近しい人たち。の中で、おいしいごはんとおいしいお酒、おいしい音楽、そんなわたしの「すてきなこと」が詰まった場所。この音源をつくるにあたり、はじめから、これをボーナストラックに入れることは決まっていました。
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〜Art Work
ジャケット写真は、戸田広氏撮影。
写真に絵をかく、というのははじめから決めていました。
コンセプトとして、写真(わたし)は醜い、絵(作品)は美しい、混ざらないものの同居、というのがあった。
戸田に頼んだのは、男性であるということが大きな理由の一つでした。
なんとなくですが、女性は他人に何かを伝えようとするとき、共有を求めて、感動や感情を話す。男性は、状況や情景を構築して伝えようとする、そんな気がしています。
わたしをできるだけ「他者的」にうつしてほしかった。ほら、かわいいでしょ、ではなく、こんなひとです ってね。そうすれば醜い部分もたくさんうつるだろうと。
戸田に、やちの一番醜い部分をとってくれ、と言ったら、俺やっちゃんのこと醜いとおもったことないからむずかしい、と言われました。そんなメールのやりとりから、打ち合わせをして、二人で歩いてたくさんの写真を撮りました。
戸田はわたしの思った通り、とても他者的にわたしを「切り取って」くれた。
そして、とても美しく撮ってくれた。
私は前日も泣きまくっていて、さらにかなりの量のお酒も飲んでいたので笑、ひどい顔だったはずなのに、どれもほんとうに美しくて、、主観でないところで美しくて…。戸田に頼んでよかったです。
ありがとう。
いつか他のもぜんぶ発表しようねー。
戸田氏のブログでも紹介されています。
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〜「Beautiful」をつくるにあたって、そしてつくり終えて
sjueというバンドはスタジオのセッションで曲をつくっていきますが、それとは別に、一人でも曲をかいていました。
その曲達は、「自分のもの」で、たまーに、ソロで誘われたライブや、近所のおばーちゃん、近しい友達に歌う…それだけでした。
「自分のための音楽」と「人に聞かせるための音楽」は違います。人に聞かせる音楽は、聞いたものがすべてです。そこへ向かってつくります。自分のための音楽は、うたうだけで充分です。だから、弾き語りだろうがなんだろうが、歌っててきもちよければそれでいい。
つくった、うたった、自分の気持ちがすべての曲達を、「人が聞くもの」にかえていく行為、、自分を他者的にみていくような、、そんな作業は、、まるで溺愛していた子供をもらわれていくようなのでしょうか、作り続けたこの夏中、とてもとてもさびしかったです。
心構えもあんまりちゃんとできていなかったので、結局発売日当日まで長々いじくっていました。発表しちゃったらもういじくれないからね。それが、「完成」ってやつだから。ひとつの。
毎年、イベントだったり、ディナーショウやら、なにかしら誕生日企画をやっていたので、今年はソロで音源でもつくろーかなーと、そんな軽い気持ちではじめたのですが、気持ち的にも、時間や体力的にも(何せ一人でトラックすべてアレンジから何から考える、というのはほぼ初めてだったし、さらに機械のつかいかたもわかんなかったから笑)、けっこうたいへんでした。
twitterを見てた人たちには、ずいぶん心配かけたようです笑。
ソロでの音源発表は、一人の音楽人として、やりたい気持ち…というか、いつかはやらなきゃな、とは思っていました。
それが、今年の8月だったわけです。
8月30日、夏の終わりに、わたしの中のかけらが、あなたのものになりました。
気に入ってもらえたら、幸せです。
..最後に、今回の作品をいちばん応援してくれていた、sjueのたかちゃんとすわむーにも、この場を借りて感謝します。
楽しみにしてるからね。がんばってね。ソロは別物なんだから好きなようにやっていいんだよ。…。
その言葉達に、思う存分がんばらせてもらいました。
どうもありがとう!
まだまだ他にも、何十曲も一人の曲があるので、また発表できたらな、と思います。
処女作だけど、2011年8月までのわたしのすべて…そのかけらです。
聞いてもらえてうれしいです。
love,xx
2011.Sep. yachiko
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